金銭的請求権


金銭的請求権とは、商標権の設定登録前に、第三者の使用により生じた業務上の損失の相当額の金銭的支払い請求する権利のことです。

金銭的請求権の内容


・出願に係る内容を記載した書面を提示して警告したこと
・警告後設定登録前に、第三者が出願に係る商標を指定商品等について使用したこと
・第三者の使用により出願人に業務上の損失が生じていること

警告が必要です!


金銭的請求権を行使するためには、出願に係る内容を記載した書面を提示して警告した後でなければなりません。金銭的請求権の適用範囲を明確にし、第三者に突然の金銭的請求という不意打ちを与えないようにするためです。また金銭的請求権により請求できる金額は、業務上の損失相当額であり出願人が業務上の損失が発生していることを確認した上で請求するものだからです。たとえ相手方が悪意の場合であっても、警告が必要です。逆に、相手方が悪意の場合であっても、業務上の損失が発生していなければ、警告をしても金銭的請求権の行使をすることができません。

権利行使の時期について


金銭的請求権の行使は、商標権の設定登録後でなければ行使できません。もし商標権の設定登録前の権利行使を認めてしまうと、出願された商標が拒絶された場合に等に、利害関係の調整が困難となってしまうからです、

時効


金銭的請求権は、使用の事実及び使用者について、商標権の設定登録前に知ったときは、設定登録の日から3年間行使しなければ時効により消滅します。また使用の事実及び使用者について、商標権の設定登録後に知ったときは、知ったときから3年間行使しなければ時効により消滅します。